空海(弘法大師)は、偉大なる土木人である!建設業界人が熱狂する!?「土木偉人かるた」をやってみた

最近、建設業界人の間で密かに注目を集めている「土木偉人かるた」をご存知ですか?

これは、偉人の功績が書いてある読み札をもとに、絵札の人物を探すという、少し変わった趣向のかるたです。私たちが、この土木偉人かるたを実際に体験してみたところ、参加者全員が楽しめて、知識が深まるという結果になりました。

今回は、「土木偉人かるた」を実際に遊んでみた感想や、収録人物をほんの少し、そしてオリジナルルールで遊び尽くす方法をご紹介します。

「土木偉人かるた」/ 1,836 円(本体1,700 円+税)
【購入に関する問合せ先】
公益社団法人 土木学会 出版事業課
TEL:03-3355-3445 / FAX:03-5379-2769 / E-Mail: pub@jsce.or.jp

「土木偉人かるた」をやると、偉人やその功績を自然と覚えてしまう

土木偉人かるたを6人で体験してみると、ゲームの終盤には盛り上がって全員で楽しむことができました。参加者は土木偉人や建設には詳しくなかったので、絵札を並べている時には「こんな人までいる!」と興味をもった人も(ちなみにこれは空海のことです)。

読み札は、全文を聞かないと人物名がわからないので、最初は見つけるのに少し時間がかかりましたが、勉強にもなります。

読み札に書いてある偉人の功績が絵札に表現されていることもあり、その偉人を知らなくても
みんな次第に手が伸びていきます。

繰り返していくうちに、少しずつ偉人を覚えていき、スピードはアップしていきます。みんなで盛り上がれるだけでなく、学校や家庭で偉人の知識や功績を学ぶこともできそうです。

土木偉人かるたに収録されている人物一覧

土木偉人かるたには、以下の48人の偉人が登場します。あなたは何人、知っていますか?

・【あ】行の土木偉人
*青山士
*赤木正雄
*安藝皎一
*石川栄燿
*伊能忠敬
*井上勝
*イザムバード・キングダム・ブルネル
*ウィリアム・キニンモンド・バルトン
*宇都宮三郎
*エドモンド・モレル
*エベネザー・ハワード
*大倉喜八郎
*太田圓三
*大森房吉
*岡崎文吉
*沖野忠雄

・【か】行の土木偉人
*カール・テルツァーギ
*加藤清正
*樺島正義
*河村瑞賢
*行基
*吉川広嘉
*空海
*久保田豊
*後藤新平
*コルネリス・ヨハネス・ファン・ドールン

・【さ】行の土木偉人
*白石直治
*ジョージ・アーノルド・エッセル

・【た】行の土木偉人
*武田信玄
*田辺朔郎
*田中豊
*ダニエル・ベルヌーイ
*津田永忠
*徳川家康
*豊臣秀吉

・【は】行の土木偉人
*八田與一
*濱口梧陵
*濱野弥四郎
*早川徳次
*廣井勇
*古市公威

・【ま】行の土木偉人
*宮本武之輔
*物部長穂

・【や】行の土木偉人
*𠮷田徳次郎
*ユジェーヌ・フレシネー
*ヨハネス・デ・レーケ

・【ら】行の土木偉人
*リチャード・ヘンリー・ブラントン
*レオンハルト・オイラー

建設業で働くなら知っておきたい!?日本にゆかりのある土木偉人

土木偉人かるたの絵札には、有名どころから建設に詳しくない方にとっては聞き慣れない人物の名前まで採用されています。ここでは、日本にゆかりのある土木偉人をピックアップしてご紹介しましょう。

あの有名な満濃池をたった3ヵ月で改修した「空海」

空海は真言宗を開祖した僧侶として有名ですが、土木技術者としても名を残している人物です。空海は唐から帰国した後、あの有名な満濃池を協力者とともにたった3ヵ月で改修しました。空海が築いた技術は受け継がれており、現在では土堰堤やアースダムとして知られています。

僧侶と土木技術は、あまり結びつかないように見えますよね。ですが、公共事業は仏教でいうところの利他行(=他者に対する思いやり)なので、僧侶が関わることは自然の流れだったのです。

55歳から国土の測量を始めた「伊能忠敬」

伊能忠敬はご存知のとおり、国土を測量したことで知られています。また、測量は伊能忠敬が55歳になった以降に始まり、それから17年をかけて地図が作成されました。

隠居前に佐原(千葉県香取市)で事業者として成功した後、伊能忠敬は江戸に渡り天文や暦学を学びました。この学びがきっかけで、後に「大日本沿海輿地全図」を完成させていったのです。隠居前の成功を遥かに上回る偉業を、シニア時代に成し遂げたことが近年注目されています。

日本の近代砂防の祖と称される「ヨハネス・デ・レーケ」

ヨハネス・デ・レーケが日本近代の砂防の祖と称されるのは、日本各地の河川の改修を行い、常願寺川の改修計画を指揮したためです。

ヨハネス・デ・レーケが1873年にオランダ人技師として日本に招かれてから、1891年に豪雨災害が起こりました。これにより、堤防決壊や土地への大規模な流失が発生し、常願寺川の改修が必要となったのです。

デ・レーケは当時の県知事に要請され、常願寺川や県内の河川の改修計画を立案・指導。その際、上流域を砂防する、洪水を河口まで分流させないといった方法を用いたのです。これらの治水事業により、デ・レーケは数々の業績を残していきました。

日本の鉄道の恩人と讃えられる「エドモンド・モレル」

1872年に日本で初めて新橋〜横浜間で鉄道が開業。鉄道技師のエドモンド・モレルは、この敷設のためにイギリスから招かれた人物です。当時は開国間もなく、鉄道の技術は皆無に近かったので、日本はモレルに鉄道建設の指揮を任せました。

また、モレルは日本の実情に即したことでも知られています。当初、枕木は輸入される鉄製のものが使われる予定でしたが、モレルは日本には森林資源が多いからと国産の木の枕木を使用することにしたのです。これにより、外貨の節約にもつながりました。

盛り上がること間違いなし!土木偉人かるたのオリジナルルール

土木偉人かるたはオーソドックスな方法で遊ぶ他にも、ちょっと変わったルールで楽しむこともできます。次にご紹介する方法はどれも簡単に始められるので、1つのかるたでいろいろな遊びができることも、この土木偉人かるたの魅力と言えるでしょう。

特定の読み札が読まれたらポイントをゲット!「外国人技師ルール」

土木偉人かるたの遊び方はそのままで、おはじきやコインなどの目印を12個用意します。そして、外国人技師の札が読まれて絵札をゲットした方は、ポイントとして目印を1つ手に入れます。

そして、48枚の絵札をすべて取り終わり、目印を一番多く取った人が勝ちとなります。目印を多く手にしようと頑張るので、何回も遊べば多くの読み札の内容が記憶できるでしょう。

トランプゲームの一休さんのようにして楽しめる「眼鏡ルール」

土木偉人かるたは、トランプゲームの一休さんや七五三のようにしても遊べます。一休さんや七五三では、円状に並べた札を順番にめくっていき、特定の数字が出たら素早く手を出していきますよね。

眼鏡ルールでは、眼鏡をかけている偉人が「特定の数字」に当たります。つまり、順番にめくっていき、眼鏡をかけている偉人が出たら素早く手を出すのです。

あとのルールは一休さんや七五三と同じで、カードに手を置くのが一番遅かった人が、めくられたカードをすべて回収します。そして、カードを一番多く取った人が負けとなるのです。絵札の裏には偉人の名前が描いてあるので、遊びながら、どの人物が眼鏡をかけているかを覚えられるでしょう。

土木偉人かるたは遊んで楽しめるだけでなく偉人や功績も学べる!

この土木偉人かるたでは、みんなで楽しめるだけでなく、偉人や功績も学ぶことができます。知識がなくても楽しめたので、歴史に詳しい人や建設業に携わるメンバーで集まって遊んでみると、さらに盛り上がるかもしれません。

絵札に関しては、人物の背景にその人の功績やゆかりの地などが鮮やかに描かれています。そのため、子どもも参加することができます。かるたを楽しみながら偉人の知識をビジュアルからも覚えられるので、子どもに建設業に興味を持ってもらうことにも、ひと役かいそうです。

 

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