一次下請負業者が作ればOK!すぐわかる「下請負業者編成表」の書き方

建設着工前にしっかりと準備しなければならない労務安全書類(グリーンファイル)。たくさんの書類を作る必要があり、慣れないうちは「どれから手を付ければ……」と悩んでしまうことがあるかもしれません。ですが、作業の全体像を把握すれば、効率よく書類を作成できるようになっていきます。

ここでは、「下請負業者編成表」記載のポイントをお教えします。作業の流れがわかってしまえば、難しいことは何もありませんよ!

下請負業者編成表とは?

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下請負業者編成表は、工事にどのような会社が関わっているのかを、わかりやすく明らかにするためのものです。後に元請会社が作成する施工体系図の元になる書類で、関わっている会社と請け負っている工事の内容および、現場責任者の名前等が主な記入項目です。

一次下請負業者が二次下請負以下の業者の契約の流れをまとめて元請会社に提出する書類ですので、自社が一次下請負業者に該当していなければ、この書類を作る必要はありません。さらに、一次下請負業者であっても、二次下請負業者を使用しない場合はこの書類は提出不要です。

基本のフォーマット(様式)は、「全建統一様式第1号-乙」で、下請負業者編成表と書かれた用紙にピラミッドのように記入項目の枠が並んでいます。元請の会社が独自のフォーマット(様式)を用意している事もありますが、ほとんどの場合は形も記載する内容も変わりません。

下請負業者編成表の作り方の基本

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下請負業者編成表の作成方法に関しては、何一つ難しいことはありません。工事着工前に協力会社より提出してもらう安全書類の一つである「再下請負通知書(変更届)」に記載されているのと同じ項目を見比べ、同内容で空欄を埋めていきます。

再下請負通知書は、二次下請以下の業者が作成し提出する書類です。下請負業者編成表の作成にあたって頭を悩ませるべき部分は、直接の協力関係にある二次下請負業者や三次下請負業者に、期限内にきちんと再下請負通知書を提出してもらうこと。そして、その内容に不備がないかを確認することです。再下請負通知書の内容に沿って各項目を埋め、直接の協力関係にある会社同士を点線に添って実線で繋いだら、書類の作成は完了です。

また、基本のフォーマットには二次下請負業者が3社まで記載できますが、多数存在する場合は、用紙をコピーするなどして繋げることで対応します。一枚の用紙に収まりきらなれば、追加して対応しましょう。一次下請負業者以下の契約の流れを正確に記載することが重要です。

二次下請負以下の業者に記載内容の変更があった場合は、速やかに再下請負通知書(変更届)にて変更内容を報告してもらい、変更箇所を修正した下請負業者編成表を作成して元請会社に提出しましょう。

下請負業者編成表の各項目への記載内容について

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ここでは、入力項目それぞれの意味を解説していきましょう。フォーマット(様式)には以下の項目がワンセットになっています。

前述にて説明の通り、下請負業者から提出された再下請負通知書の内容をもとに記載して行きます。

  • 工事
  • 会社名
  • 安全衛生責任者
  • 主任技術者
  • 専門技術者(担当工事内容)
  • 工期

工事

工事の欄には工事の名称ではなく、工事内容を書きます。

工事内容については下請負業者と取り交わした注文書や請書に記載されていますが、再下請負通知書にも記載がありますので確認しましょう。

会社名

会社名の欄には、その会社の正式名称を記載します。

安全衛生責任者

安全衛生責任者の欄には、現場の安全衛生に努め、指導を行う立場の人の名前を書きます。特別な資格は必要ありませんが、建設業を対象に、職長教育と共に安全衛生責任者教育についての講習が行われています。一般的には安全衛生責任者教育を受講した方が担当する事になるでしょう。

現場にいつも常駐する現場代理人・主任技術者または職長等から選任する必要がありますので確認してから記載しましょう。

主任技術者

主任技術者の欄には、工事をするにあたり必要な資格を持っている人の名前を書きます。

公共性のある施設もしくは工作物又は多数の人が利用する施設もしくは工作物に関する重要な建設工事で、工事一件の請負金額が3,500万円以上(建築一式工事の場合7,000万円以上)の場合は、現場に常駐する「専任」の主任技術者を配置する必要があります。

請負金額が上記条件を満たさない、現場を複数管理する主任技術者であれば「非専任」となります。

専任・非専任については下請負業者編成表において記載項目はありません。

専門技術者(担当工事内容)

土木・建築一式工事を施工する際、その中に専門工事が含まれるならば、その専門工事の主任技術者の資格を持つ人を書きます。また、土木・建築一式工事以外の建設工事で付帯工事を行う際にも、主任技術者の資格を持つ人を書きます。そして、同枠内の担当工事内容の欄には、その工事内容を書きましょう。

工期

工期の欄には、現場での工事期間を記入します。間違えて現場の工事全体の期間を書かないように注意しましょう。

下請負業者編成表を作るには、再下請負通知書の内容確認が何より大切。間違いのない書類作成を

下請負業者編成表を作る際には、まずは下請負業者から提出された再下請負通知書の内容をきちんと確認することが何よりも重要です。変更点があればすぐに下請負業者編成表に反映させて元請会社に提出するように心がけてください。

◎そのほかの労務安全書類(グリーンファイル)作成方法はこちら
ケンセツプラスの「安全書類の書き方」シリーズ

 

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