「部下がなかなか育ってくれない……」と思い悩むあなたへ。若手社員の心を動かす6つのフレーズ集

建設現場の第一線で活躍するリーダーたちは、先輩から厳しく仕事を教えられ、時には怒鳴られながら、経験を積み成長してきた世代でしょう。そんな世代の目には、「何でもすぐ教えてもらえると思っている」「叱るとすぐにへこんでしまう」特徴を持つ若手たちは、典型的な“ゆとり世代”に映っているかもしれません。

しかし、そんな若手たちも、けしてやる気がないわけではありません。確かに、先輩たちとは考え方も持っている文化も違うかもしれませんが、胸の奥には「自分もこの業界で立派な人間になりたい」という熱い想いが潜んでいます。だからこそ、上手に声をかけてやることで、指導者はそのやる気を引き出してあげる必要があるのです。

今回は、若手社員の心を動かす6つのフレーズをご紹介します。

「今の若いやつには、何を言っても響かないな」
「成長してもらうには、どうしたらいいんだ」

普段そんな悩みを抱えているあなたは、これらのフレーズの中から、その状況を改善するヒントを見つけられるはずです。

「詳しく聞かせてくれない?」 ~怒鳴るのではなく、自分自身の行動を客観視させる

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「現代の若者は怒られ慣れていない」というのはよく耳にする話です。厳しめに叱責するとすぐ辞めてしまうので、どんな言葉をかけたらいいか気を遣っているというリーダーも多いのではないでしょうか。

かと言って、ミスをしたときに甘やかすわけにはいきません。建設現場は安全第一。事故を防止するためには、不注意や甘い考えが大きなトラブルにつながることを、きちんと理解してもらう必要があるのです。

部下が失敗して「どうしてこんなことをやったんだ!」と怒鳴りたくなる気持ちもわかります。ですが、ここはグッとこらえて、失敗の経緯をなるべく詳しく本人に語らせましょう。順を追って話すことで相手が自分自身の行動を客観視できれば、どこが悪かったのかを自然と理解してくれるはずです。それに、起こったことをそのまま話してもらえば、リーダーのあなたも状況把握がしやすくなります。

「自分は○○に悩んでいる、困っている」 ~自己開示で共感を促す

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現代のリーダーに求められているのは、強烈なリーダーシップで部下を引っ張っていく役割ではなく、相手のやる気を引き出し、ともに成長していくような役割です。だからこそ、リーダーは聞き上手である必要があります。意見を言いたくなる、相談したくなる人物であるべきなのです。

そこで役に立つのが、心理学で用いられる「自己開示」という技法。これは、自分が相手に心を開くことで、相手も自分に心を開いてくれるというものです。リーダーの持っているポジティブな気持ちだけではなく、どんな悩みを持っているか、何に困っているかという“弱み”も開示する。そうすることで、相手も本音で話をしやすくなります。

「自分も昔は○○で失敗していた」 ~失敗したエピソードを元に、成長への道筋を示す

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同じように、自らの失敗談を部下に話すのも有効です。失敗の内容とその後の対応、どうやって改善したかという一連のプロセスを知ることで、若手は「自分をどう成長させていくか」のヒントを知ることができます。また、それと共に、やる気や先輩への親近感が生まれるのも大きいでしょう。

若い頃の自慢話は禁物ですが、反対に失敗談なら歓迎されるもの。ユーモアを交えつつ、教訓を含んだ話にすれば、説教をせずに注意を促すことができます。

「○○の件で、何か気がついたことはある?」 ~相手に考えさせるために、上手に質問する

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「若手からなかなか意見が出てこない」というのも悩みの種です。何か不満があるのか、現状に満足しているのか、それとも何も考えていないのか、話してみなければ真意はわかりません。

話を聞くために最も重要なのは「質問の仕方」です。範囲を狭めすぎて「お前も、○○は△△がいいと思うよな?」のように質問しては誘導尋問になり、上司が望む答えをオウム返しにするばかりになります。かと言って、「最近、現場はどうだ」のように抽象的すぎる質問では若手も戸惑ってしまい、「大丈夫です」とか「特に何もありません」という曖昧な答えしか返せません。だからこそ、事象をある程度限定しつつも、感じたこと、思っていることを答えやすい質問の仕方がベストです。

人間は他人に言われたことより、自分が考えたことを強く意識し、行動に移す傾向にあります。リーダーの意見や世間一般の常識を押しつけるのではなく、若手に対して上手に質問することで、若手が自分の考えを見つめ直す機会を与えましょう。

「これ、やってみろ。お前ならできるよ」 ~やる気に火をつける

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人を育てるためには、ただ仕事を教えるだけではなく、任せて1人でやらせてみなければいけません。なぜなら、「任せてもらえること」が最も人のモチベーションを上げてくれるからです。

仕事を任せるには、その裏に深い信頼関係が必要です。そして、人間は他者から信頼してもらえていると実感することによって、自信とプライドを持ちはじめます。その気持ちが、やる気に火をつけるのです。

よく、「お前、○○はちゃんとやったのか?」とか「本当に大丈夫か?」といった言葉を若手に対してかける人がいますが、それではいけません。なぜなら、これらは「信頼していない言葉」だからです。こうした発言をされた相手は、「自分の仕事に対して、疑問や不安を持たれているんだな」と考え、モチベーションが下がってしまいます。

相手に行動してもらうことは、相手を信頼してあげることから始まるのです。

「○○(の分野)はこれからだな」 ~短所をポジティブに指摘する

ふたば

いくら「仕事を任せる」とは言っても、若手である以上はまだまだ足りていない部分がたくさんあります。

悪い部分に触れず、良い部分だけを手放しで褒めては、相手は「仕事が上手にできている」と思いこみ、天狗になってしまう可能性があるでしょう。かといって厳しく叱責しては、気落ちしてしまう危険性があります。だからこそ、リーダーは相手の欠点を適切な言葉で教えてあげる必要があるのです。

そこでオススメなのが、「○○(の分野)はこれからだな」という、ポジティブな意味合いを持つ言い方をすること。肯定的な表現で欠点を指摘することで、相手はその言葉をより受け入れやすくなります。

かける言葉を変えれば、意識が変わる。意識が変われば、行動が変わる

なかなか成長してくれない若手に対して、「どうせ言ってもしょうがない」と思考停止してしまうのは簡単です。しかし、かける言葉を変えれば、それを受けとった相手の意識や行動は驚くほど変わってきます。

適切な言葉を選んであげることが、リーダーには求められているのです。

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