朝の冷え込みが厳しくなってきました。風も骨身に染みるように冷たく、現場に着いても汗をかくと休憩中に体温が下がってしまいます。現場で働くオトコは体が資本!風邪をひいたり体調を崩したりしないよう、肌着の保温と速乾性にこだわりたい人も多いはず。
今回は、ケンセツプラス編集部が「ヒートテック」などのヒートインナーを比較検証し、ランキングにしました。現場の職人さんも、現場監督さんも、ぜひご一読ください!
編集部が選んだヒートインナーランキング
今回用意したのは
ヒートインナーとの比較枠:紳士用肌着
安価枠:FIBER HEAT(しまむら)
定番枠:ヒートテックエクストラウォーム(ユニクロ)
高機能枠:HOTMAGIC(グンゼ)
高機能枠:ブレスサーモ(ミズノ)
の5つ。
<検証方法>
・屋外(天候 晴れ/気温 10℃)で直接肌の上に着たうえで、上着(防水・透湿性を備えたマウンテンジャケット)を着る
・屋外を早足で15分歩き、「保温性」「速乾性」「コスパ」「動きやすさ」の4つの視点から比較
この検証方法をもとに作成したランキングがこちら!まずは5位からご紹介します。
※個人の感想をもとにレビューしています。感想には個人差がありますので、ご了承ください。
5位:紳士用肌着(長袖)
保温性:☆
速乾性:☆☆
コスパ:☆☆☆
動きやすさ:☆☆
綿100%の紳士用肌着でヒートインナーとの比較のために用意したもの。ヒートインナーと比べると、屋外ではかなり寒く感じます。コットン100%なので、一度汗をかくとなかなか乾かず汗冷えをしてしまいそうです。
・価格:税込980円(2枚)
・サイズ:M、L、LLなど(メーカーにより異なる)
・素材:綿100%
・色:ホワイト、ブラックなど(メーカーにより異なる)
4位:しまむら FIBER HEAT(ファイバーヒート)厚地
保温性:☆☆
速乾性:☆☆☆
コスパ:☆☆☆☆
動きやすさ:☆☆☆
4位は、求めやすい価格の衣料品を揃え全国に展開する「しまむら」のオリジナルヒートインナー。一般的な紳士肌着よりも暖かく、裏起毛なので着心地も良い。素材の一部に化学繊維を使っているが速乾性はあまり高くなく、汗をかくと湿り気が残る印象です。価格は税込980円と今回紹介しているヒートインナーの中では最安値で、求めやすい価格が魅力的。
・価格:税込980円
・サイズ:M、L、LL
・素材:レーヨン55%、アクリル40%、ポリウレタン5%
・色:ホワイト、グレー、ネイビー、ボーダー(黒/青)、ブラック
・URL:https://w1.shimamura.gr.jp/shimamura/sp/goodsinfo_fh/
裏起毛で体温をキープし、吸湿発熱で布地自体が発熱します。ストレッチ性が高い生地なので作業中も動きやすい。冬場に嬉しい静電気防止加工付き。
3位:ユニクロ ヒートテックエクストラウォーム
保温性:☆☆☆☆
速乾性:☆☆☆
コスパ:☆☆☆
動きやすさ:☆☆☆
しまむらの「FIBER HEAT」よりも暖かく、ユニクロがうたう「通常ヒートテックの1.5倍の暖かさ」を実感できます。生地も厚手で、体を動かす作業中は上着を着れば十分寒さをしのげそう。汗をかくと少し乾きづらく、脇下や背中に湿り気が残るので、作業後や休憩中は体を冷やしてしまうかもしれません。手に入りやすく機能と価格のバランスが良いので3位としました。
・価格:税込1620円
・サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL、3XL、4XL
※XS・XXL・3XL・4XLサイズは、オンラインストアのみでの取り扱い
・素材:本体:アクリル58%、レーヨン25%、ポリエステル13%、ポリウレタン4%
・色:ホワイト、ライトグレー、ダークグレー、ブラック、オリーブ、ネイビー
・URL:http://www.uniqlo.com/jp/store/feature/uq/heattech/men/
ヒートインナーの定番として認知されているヒット商品「ヒートテック」の保温性をさらに高めたシリーズ。素材自体が発熱するほか、保温性、吸放湿、消臭・抗菌、ストレッチ性、形状保持など様々な機能を備え、サイズやカラーバリエーションも豊富です。
2位:グンゼ HOTMAGIC(ハイネックシャツ)
保温性:☆☆☆☆☆+☆
速乾性:☆☆☆
コスパ:☆☆☆
動きやすさ:☆☆☆
着た瞬間に暖かさを感じ、今回紹介したインナーの中でも保温性はダントツ。厚手の生地で風も感じづらく、気温が一桁台でなければ作業中はこれ一枚で過ごせそう。生地が厚手で乾燥しづらく、着丈が短めなのでズボンに入れていてもすぐに出てきてしまいますが、屋内で事務作業することが多く、汗をあまりかかなそうな日に着れば一日中暖かく過ごせるはず。税込2808円と少々値が張るので、コスパは星3つとしました。
・価格:税込2808円
・サイズ:M、L、LL
・素材:ナイロン30%、アクリル30%、キュプラ20%、ポリエステル15%、ポリウレタン5%(ストレッチ変形フライス〈裏起毛〉)
・色:ネイビー、ブラック
・URL:http://www.gunze.jp/hotmagic/mens/outdoor.html
肌着メーカー「グンゼ」が発売するヒートインナーで、肌着5枚分の保温性を持つ(グンゼ調べ)。今回のヒートインナーの中では一番厚手の生地でストレッチ性があり、生地自体が発熱します。
1位:ミズノ ブレスサーモ
保温性:☆☆☆☆
速乾性:☆☆☆☆☆
コスパ :☆☆☆☆
動きやすさ:☆☆☆☆
生地は薄手ですが、暖かさは「ヒートテックエクストラウォーム」と同じくらい。スポーツウェアメーカーが作っているだけあり、速乾性が高く、汗をかいても常に生地がサラサラしていたのは驚きでした。他のヒートインナーと比べても動きやすく着心地が軽いので、作業中も快適に着られそうな印象。価格はしまむらやユニクロのヒートインナーに比べると若干高めですが、機能や着心地を考えると現場では一番のインナーではないでしょうか。
・価格:税込2160円
・サイズ:S、M、L、LL
・素材:ポリエステル91%、指定外繊維(ブレスサーモ)9%
・色:オフホワイト、チャコール、ブラック
・URL:http://products.mizuno.jp/c/item/C2JA560102/012007013
スポーツウェアメーカー「ミズノ」が発売するヒートインナーで、布地自体が発熱し、保温力もばっちり。部屋干ししても大丈夫な制菌機能、ストレッチ性、形状保持などの機能のほか、お肌に優しいpHコントロール機能と、スポーツウェアならではの軽量設計が特徴です。
編集後記
今回ランキングで紹介した中でも、おすすめしたいのは「ブレスサーモ(ミズノ)」。保温性が高く速乾性が高いので、汗冷えを気にすることなく仕事に励めそうです。「HOTMAGIC(グンゼ)」は、ダントツで暖かいのですが、汗を残してしまうので、体を動かす作業中には向いていないかも。上記ふたつは置いている店が少なかったので、Amazonなどのネットショッピングがおすすめです。
普段はヒートテック派という方も多いと思いますが、これを機に異なるヒートインナーを試してみてはいかがでしょうか。きっと冬の仕事がより快適になるはずです。
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