ドローンが建設業に劇的な業務効率が起こす!スカイマティクス社に聞いた革新技術!

ICTや3次元データを用いて、2025年までに建設現場の生産性2割向上を目指す「i-Construction」が、国土交通省のもとに推進されています。現在、建設業のさまざまな工程でデジタル化が進んでおり、そのもっとも代表的な例としてドローンを挙げることができます。

しかしドローンは主に土木の測量などで活用されており、実際に建設業では他にどのような活用法があるのか?という疑問やコストに対する懸念などもあり、なかなか導入には一歩踏み出せない方が多くいるのではないでしょうか。

そんななかで、2016年の設立以来、従来より圧倒的に安価かつ簡単にドローンとクラウドを活用できるサービスを展開し、多くの産業で業務効率化の後押しをしているのが株式会社スカイマティクス

今回は、同社の代表取締役COOである渡邉 善太郎さんに、建設業におけるドローン活用について詳しく話を伺いました。

■空には無限の情報がある……!身近に情報を扱えるプラットフォームを

ドローン-スカイマティクス

–スカイマティクスの設立の経緯から教えてください。

渡邉「私が創業社長になるのですが、もともとは三菱商事で宇宙航空業界の仕事をしていました。具体的には、衛星画像を使って、皆さんの仕事の業務効率化をお手伝いすることです。しかし、宇宙からのデータは精度の問題のほか、どうしても撮影したい時に撮影できなかったり、1回のデータを取得して解析するのに時間がかかってしまうので、頻度や鮮度の問題がありました。そのため、お客様もなかなか利用しようとはならない。でも、空からのデータは“見えないもの”を見せてくれる。産業界の課題を解決することに大きく貢献できると信じていました」

–その契機となったのがドローンということでしょうか?

渡邉「2012年くらいに市場にドローンがでてきました。ほとんどのサービスが、ドローンを販売したり、製造したりするビジネスモデルでしたが、結局ドローンで撮影した写真をどう活用するか、どうすればお客様に提供しやすいかという点があまり考えられていませんでした。写真は“データ”ではありますが、専門のシステムやノウハウがあって初めて“情報”になる。それまでにはやはりお金と時間がかかり、専門知識も必要になってしまう。だったら、データの処理・解析をして、クラウドで共有するサービスにすれば誰もが気軽に使え市場に普及するんじゃないか。そう考えて、スカイマティクス社を立ち上げました。社名は空(Sky)と情報(Informati)と無限(X)をかけわせた造語ですね」

–ドローンで撮影したデータを提供するのではなく、データを建設業向けに処理・解析をすることで様々な業務に活用できるといったものですね。

渡邉「そのとおりです。現在は、測量のほか、安全管理や経年劣化点検、災害発生時の現況把握などにご活用いただいています」

■専門知識が必要なく、安価かつスピーディに情報を提供

–ドローンが測量などで効果的、ということは建設業でも以前から言われておりましたが、実際のコストやどれだけ業務効率が図れるのか、という点はあまり知られていないような気がします。

渡邉「実際にドローンは持っているけれど使い方がわからない、というお客様が多くいらっしゃいます。例えば、我々のサービス『くみき』で測量データの取得をされる場合、従来の80〜90%は業務効率が可能です」

くみき-スカイマティクス

–それは革命的な数字ですね!

渡邉「これまで測量をする場合、測量会社に依頼をして現場との日程調整をします。その後、現場で実際に測量をして、そのデータを専門のソフトで処理や解析をした後に納品されます。数週間、場合によっては1カ月近くかかっているのが現状ではないでしょうか? またドローン測量を依頼した場合も撮影した後に、画像処理や解析、補正などに時間がかかり数日かかります。しかし、『くみき』だと東京ドーム2個分、約10ヘクタールの現場なら撮影自体が約20分。データの処理・解析は約2〜3時間で済みます。自動でオルソ画像、DSM、点群データを生成しますのでデータ処理の専門知識は不要ですし、クラウド上の計測ツールを利用することで、距離、高度、面積、体積、角度、断面などを簡単に把握することができます」

–そのスピード感で、そこまで細かい数字が把握できると様々な工程で活用できそうですね。

渡邉「現場は毎日変化しているので、安全管理や進捗管理にも有効です。この坂の幅は何メートルで仰角はどのくらいなのか?トラックは安全に通ることはできるのか?ということが『くみき』では事前に把握したり確認したりすることが可能です。また点群データを取っているので、土砂量なども簡単に計測できます。所要時間がかからず、クラウド上で共有ができ、操作も簡単なので、必要なデータを誰でも取得できます」

–3Dデータで非常に鮮明な画像です。また大容量データなのに動作が非常にスムーズなことにも驚きます。

渡邉「これは弊社の技術の結集した賜物です。東京ドーム2個分のデータは、約400枚の写真をつなぎ合わせていますので、データ容量は約2.3 GBにもなります。通常のパソコンならフリーズする大容量データです。しかし、特別な画像処理をした上で、クラウドサービスとして実装しているからこそ、普段お使いのWebブラウザでストレスのない動作を実現できています」

■石ころまで鮮明に!高精度カメラで点検や経年劣化調査にも応用

高精度カメラ-スカイマティクス
–点検や経年劣化にも利用できるとのことですが、具体的にはどのような方法になるでしょうか?

渡邉「弊社は、クラウドの利用料をいただくサービスですが、お客様の用途に応じて自社開発したドローンも販売やレンタルしております。通常のドローンだと、カメラが備え付きになっているものが多いですが、弊社が開発したドローンは用途に合わせてカメラやセンサーを変えることができます。例えば送電線などの点検では、近くで撮影できないケースもあります。そういった場合、1億画素の特別なカメラを使用して、20メートル以上離れた場所で撮影しても、原寸1.5センチのものを鮮明に確認することが可能です」

–1億画素とは聞いたことがない数字ですね……。

渡邉「ケースバイケースですね(笑)。例えば、経年劣化調査では内部劣化もチェックしなくてはいけない。そういった場合は赤外線カメラを利用することで、内部の傷なども確認が可能です。また広い現場を撮影する場合は、どうしても全景を撮影するために高度が必要になります。太陽光発電パネル点検などがそうですね。「くみきソーラー」では、太陽光発電パネルの全景を高高度で撮影し、光学画像と赤外線画像で分析が可能です。上空は風も強く小さいドローンだと不安定になり、うまく撮影できません。そういったニーズに応えるため、全天候型で高高度、多様なカメラとセンサーにも対応できるドローンを開発したのです」

–となると、気になるのは費用です。

渡邉「その点も建設業でデジタル化が遅くなった原因かと思います。導入するにはコストがかかる。ここをクリアにしないとサービスは普及しない。例えば、ドローンで撮影しただけではただの空撮画像です。オルソ画像や点群データ、解析などの処理をするには専門のソフトが必要なり、相場で50〜100万円以上と高額です。さらにソフトを使用する専門知識が必要になります。また一般的な測量会社に現況測量を依頼すると、相場では100㎡で10万円ほどでしょうか」

–東京ドームを測量するとなると、面積が4万6,755㎡ですから、単純計算だと4,675.5万円かかってしまいます。

渡邉「土地の面積と画像の精度(解像度)によって料金はさらに変動します。東京ドーム約2個分のデータで解像度1.5cmですと約400枚の画像をつなぎ合わせているという話をしました。月3万円のくみきスタンダードプランの場合、月間3,000枚までの画像処理ができ、データ保存容量が300GBとなっています。つまり東京ドーム規模の現場を7つで、毎月測量したとしても3万円です。しかも、撮影後、処理にかかる時間はたったの3〜4時間です。またドローンを保有していれば、初期投資がゼロというのも導入しやすい点かと思います」

–現状でも非常に革新的な技術ですが、今後のサービスの展望などはありますか?

渡邉「i-Constructionニーズにお応えすべく、ICT土工の出来高管理が簡単にできる高精度な処理解析サービスを現在準備中です。またRFIDタグを利用した資材管理サービスも進行中です。しかし、まずは多くの方に『くみき』を利用してもらい、いろんな声をいただきたいと思っています。現在でも様々なお声をいただき、我々もより建設業の業務効率を後押しができるように、毎日撮影マニュアルやリリースを更新しております。皆さんの声が我々のサービスを進化させてくれます。無料トライアルも行っていますので、まずは一度ご利用いただければ」

まとめ

働き方改革、業務効率化、生産性向上が待ったなしの建設業界。事実、様々なサービスが存在しますが、実際の効果がわかりにくい、コストがかかるなどの観点でなかなか新しい一歩を踏み出せないという経営者やご担当者も多いのではないでしょうか。

しかし、サービスも常に進化しています。当初は高額で専門的知識が必要だったものも、安価で誰でも利用できるものに変化してきています。今回の株式会社スカイマティクスの『くみき』は、その最たる例ではないでしょうか。無料トライアルを利用して、まずは一度お試しになってみてはいかがでしょうか。

◎株式会社スカイマティクス オフィシャルWebサイト
◎ドローン測量サービス『くみき』オフィシャルWebサイト
◎太陽光発電パネル点検サービス『くみきソーラー』オフィシャルWebサイト

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でケンセツプラスをフォローしよう!