安全衛生管理を学べる書籍・本5選!〜建設産業図書館にご協力をいただき厳選!〜

日々、安全にお仕事はされているでしょうか?朝礼や安全ミーティング、KY活動などの安全衛生管理は建設業界では欠かせないものです。

また安全大会や安全週間は、災害の事例などを学ぶ貴重な機会ですが、自発的に安全衛生管理について学ぶ機会はなかなかないのではないでしょうか?

職長や安全衛生管理者はもちろん、技能者の方々で「もっと安全に!」を学ぼうと意欲が高い方々に向けて、今回はおすすめの安全衛生管理の書籍を建設産業図書館のご協力のもと、ご紹介いたします。
 

全国どこでも宅配貸出!15周年を迎えた建設産業図書館とは?

建設産業図書館とは?<(写真左)学芸員・係長の江口知秀さん、(写真右)事務局長の勝又義人さん>
 
建設産業図書館は、東日本建設業保証株式会社が平成14年に開設した建設産業専門の図書館です。2017年11月に開館15周年を迎えた同館は、建設産業史、社史、団体史、建設統計、経営管理から雑誌、各種団体の広報誌まで5万5千点に及ぶ幅広い蔵書を有しています。誰でも無料で入館・閲覧・貸出が可能で、宅配便による貸出サービスも利用できます。

建設業の安全衛生管理と一言で言っても、実に幅広く選ぶだけでも大変。そんな悩みも建設産業図書館なら試しに借りてみて、常時手元に置いておきたいものを書店で購入するなど、様々な利用法があります。

今回は建設産業図書館の幅広い蔵書の中から、特に反復して読みたくなるおすすめの書籍をご紹介したいと思います。

建図くんの登場
       建設産業図書館のマスコットキャラ:建図くん
 

明日から使える正しい安全指示の出し方!

『安全指示をうまく伝える方法 言ったつもり、聞いたつもりの勘違い』書影『安全指示をうまく伝える方法 言ったつもり、聞いたつもりの勘違い』
●著者:高木元也
●出版社:労働調査会
●発行日:2013年5月15日

ヒューマンエラー対策・防止、リスクマネジメントの第一人者である高木元也氏(労働安全衛生総合研究所 リスク管理研究センター センター長)の著作。毎日行う朝礼や安全ミーティング、パトロールを本当に意味があるものにするには、現場技術者、職長の適切な指示が必須です。安全指示のやり方ひとつでヒューマンエラーを減らすことができると訴える本著は、指示の出し方の具体例や受け取る側の姿勢など、明日からでも使えるキーワードや知識が満載です。指示を出す側はもちろん、受け手側である一般技能者の方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。

建図くんのヒューマンエラーの読書感想
 
 
 
 

朝礼や新人教育におすすめ!ヒヤリ・ハットの事例集

『建設現場のヒヤリ・ハット事例集』書影『建設現場のヒヤリ・ハット事例集』
●著者:熊谷組安全衛生協力会
●発行:労働新聞社
●発行日:2014年7月31日

ヒヤリ・ハットは、自分の身に起きて初めてこんな危険があるのか、と理解できる部分が強く、全国でどのような事例があるのかは、なかなか知る機会がありません。このような事例は、周知・共有をすることで労働災害防止に役立たせることができます。そういった意味でも熊谷組とその協力会社で実際にあった188事例をイラスト付きでわかりやすく掲載した本著は、非常に有益。日々の作業に集中するあまり、朝礼の内容も忘れてしまうのが人間の特性ですが、毎日反復することで災害も防げるようになります。よく起きるヒヤリ・ハットからレアケースまで、作業員への周知や、新人研修・教育におすすめです。

建図くんのヒヤリハット読書感想
 
 
 
 

もうワンランク上の職長を目指す方に!

『イラストでわかる 職長の安全・監督能力アップ』書影『イラストでわかる 職長の安全・監督能力アップ』
●著者:林 利成
●発行:清文社
●発行日:2016年5月25日

人手不足とオリンピック特需によって、経験不足・若い現場監督、職長が多く存在する建設業界。いま職長の能力向上は、喫緊の課題と言えるでしょう。本著は、建設業の安全衛生管理研究の第一人者である林 利成氏が、安全衛生責任者・職長教育終了後、数年の現場経験をした方に向けて、役割、基本の心得、適正配置、教育・指導、リスクアセスメントのやり方を網羅。イラストと図解が多く、わかりやすい内容になっているので、経験の浅い技術者の方や職長には入りやすくなっています。安全の根幹となる職長の役割を認識し、先述の「安全指示をうまく伝える方法」を併せて読むと効果も倍増しそうです。

建図くんの職長の読書感想
 
 
 
 

いまさら聞けないリスクアセスメントの基本

すぐに使えるリスクアセスメントの進め方[実践編]』書影『すぐに使えるリスクアセスメントの進め方[実践編]』
●著者:増本 清、増本直樹
●発行:労働調査会
●発行日:2008年6月30日

労働衛生コンサルタントの増本 清氏、増本直樹氏によるリスクアセスメントのシリーズの実践編。いまや建設業界の安全衛生管理でもリスクアセスメントは普及していますが、その一方で基本的な知識や概念などは職長クラスにならないと触れる機会が少ないのが現状です。「ヒヤリ・ハット報告書」や「安全ミーティング報告書」でもリスクアセスメントの記入欄があるので、書式フォーマット、チェックシート、Q&Aまで掲載されている本著は、これからリスクアセスメントを学びたい方におすすめ。同シリーズでは、改善編と事例集もありますので、併せて読むことでより深く理解することができるはずです。

建図くんの読書感想
 
 
 
 

徹底的にわかりやすい”安衛則”

『改訂6版 イラストで見る安衛則100』『改訂6版 イラストで見る安衛則100』
●編集:労働調査会
●発行:労働調査会
●発行日:2017年9月2日

とっつきにくい印象がある労働安全衛生規則。でも、学ばないといけない……。学ぶとさらに業界を深く理解できるはず……。そのように考えている方におすすめなのが、このベストセラー『イラストで見る安衛則100』。労働安全衛生規則は実に700もの条文があり、建設業に関連するものを選ぶだけでも手一杯。本著は、建設業に関わる主要条文を100に厳選し、イラスト付きで掲載。そもそもわかりにくい条文を非常にわかりやすく理解することができます。これまでに6度も改訂され続けている良書。安全衛生責任者や職長にとっては必読の書と言えます。

建図くんの読書感想
 
 
 
 

膨大な蔵書から知識をインプットできる建設産業図書館

建設産業図書館内観

「仕事にプラスになる勉強がしたい」「もっと深く学びたい」と思っても、一歩を踏み出すのはなかなか難しいものです。日々、ハードワークをこなしていれば尚更でしょう。

その理由として、「一体何から手をつければいいのかわからない」という悩みがあると思います。しかも、本を購入すると費用もかかる……。建設産業図書館であれば、建設業界に特化した膨大な蔵書から無料で興味がある分野を借りることが可能です。

建設産業史の書籍全般から団体史、協会誌、災害記録、経営管理、法規など実に幅広い蔵書を誇っています。また建築生産・建設業の学者として大きな貢献をした古川修氏の蔵書コレクションや企画展示も行っており、何度でも訪れたくなるような工夫があります。さらに実用的な書籍はもちろんですが、DVDや漫画、雑誌から建設を題材にした小説まで幅広いジャンルの書籍や資料なたを待っています。何かを学びたいと思っている方にはぜひおすすめしたいですし、「新たなことを学びたい」と思われる方もお時間があるときに立ち寄ってみてください。必ず、新しい発見があるはずです。

建図くんの挨拶

<古川修文庫>

古川修文庫の説明古川修氏、京都大学工学部教授、工学院大学工学部教授、財団法人建築コスト管理システム研究所理事長を歴任した日本を代表する建築学者。古川氏は自身の50年にも及ぶ研究に関する図書、報告書、雑誌を収集し、新聞のスクラップや論文、メモに至る大半を保存していました。その蔵書は、没後建設産業図書館に収蔵されました。諸資料のうち、建築生産・建設業に関する一般資料および報告書が図書館内に設置されている「古川 修文庫」で自由に閲覧することが可能です。
 
 
 
 

<企画展示>

日朝清土木建築業者信用録資料<「日朝清土木建築業者信用録」(日本実業興信所発行所、明治45年)>

また建設産業図書館では、建設業界に関する貴重な資料を「企画展示」しています。我々が取材に訪れた際に展示されていたのは、「日朝清土木建築業者信用録」「通俗土木文庫 土方家業」、「土方の魂胆」です。

◎「日朝清土木建築業者信用録」(明治45年)
今日にも存在する「信用録」と同様に、各請負業者の信用度を一覧する目的で発行されました。展示されていたのは、日本実業興信所による「土木建築信用録」。第1版から第4版まで発行されていることがわかっており、建設産業図書館には第1版と第2版が収蔵されています。発行された当時は、ほとんどが個人業者であり、各業者がそれぞれ半ページほどで掲載されています。代表者の写真や家族構成、経歴などが載った非常に貴重な資料となっています。

◎「通俗土木文庫 土方家業」(明治39年)

「小さな土方の親分」を自称する松嵜扑骨が、自身の30年に及ぶ土方稼業の経験をもとに、現況、習俗、施工法から今後の課題などをまとめた内容になっています。「(セメント)及、代用石灰の善悪判定」や「土方平素の心得」「土方稼業者の悪弊」など当時を知る貴重な手がかりとなっています。

このように建設産業図書館には安全衛生管理の書籍/安全衛生管理を学べる書籍の他にも、建設業界に携わる方なら興味深いコレクションが揃っています。蔵書はwebサイト上でも検索することが可能ですので、ぜひ、仕事で知りたいこと、学びたいことがあった際は、建設産業図書館を利用してみてはいかがでしょうか。

建設産業図書館


【所在地】〒104-0045 東京都中央区築地5-5-12 浜離宮建設プラザ1階
【電話番号】03-3545-5129 【FAX】03-3545-5141 【開館時間】9:30〜16:30
【休館日】土・日曜日、祝日、年末年始、特別整理期間 【利用料金】無料
【貸出】2週間以内5点まで(ただし、安全管理関係のDVDは3点まで)/宅配による貸出も可(送料は利用者の負担になります)
【主な所蔵分野】建設産業史、社史・団体史・伝記、建設統計、建設業経営、建設関連法規、建設関連文学
【特設文庫】古川修文庫、菊岡倶也文庫 【館内施設】閲覧席22席、AV視聴コーナー2席、検索コーナー2席
【URL】https://www.ejcs.co.jp/library/cil.html【メールアドレス】lib@ejcs.co.jp
【アクセス】都営大江戸線「築地市場駅」A2出口より徒歩5分/都営大江戸線・ゆりかもめ「汐留駅」より徒歩5分/JR・東京メトロ銀座線・都営浅草線・ゆりかもめ「新橋駅」より徒歩10分/東京メトロ日比谷線「築地駅」より徒歩10分
※駐車場はございません

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