「新規入場教育時等教育実施報告書」の書き方

何かと危険の多い工事現場で事故なく安全に作業を行うためには、全員が安全教育を受け、ルールにのっとって適切な方法や順序を守ることが必要不可欠です。

現場に入り作業を行う全員が、適切な安全衛生教育を受けたことを証明する書類が労務安全書類(グリーンファイル)の「新規入場時等教育実施報告書」。一人一人の安全意識を高め、予想外の事故を減らすために、記入方法を学んでいきましょう。

新規入場時等教育実施報告書とは?

「新規入場時等教育実施報告書」は、一次下請負以下の会社が作成する書類で、基本のフォーマット(様式)は、A4サイズの用紙を縦向きで使用する「全建統一参考様式第7号」。新規入場者調査票が作成される場合には提出不要です。

この書類は自社の社員および、雇い入れた作業員に対して安全衛生教育を行ったことを元請負に対して証明するもの。書類には、1度の教育で受けた人全員の名前を記載できるため、1回の教育につき1枚作成すれば問題ありません。

作業員の増員を行った場合や現場の状況が変わった場合には、その都度安全教育を行い、書類を作成するとよいでしょう。たとえば、足場を使った高所作業が必要な工程に入る際には、高所作業の安全教育の機会を設ける必要があります。その際には、新たに新規入場時等教育実施報告書の作成が必要になるので注意しましょう。

元請負の要望で、作業員ひとりひとりに「新規入場者調査票(新規入場者教育時アンケート)」を提出させる場合は、新規入場時等教育実施報告書が不要なこともあります。書類作成の際は書類が必要かどうか、元請負に確認して作成を進めるようにしましょう。

それでは、参考書類とともに記入方法を紹介します。

新規入場時等教育実施報告書の記入項目

新規入場時等教育実施報告書には、工事事業所や自社名を記入する項目の下に、記入枠が作られ、全8項目に分かれています。

・教育の種類
・実施日時
・実施場所
・教育方法
・教育内容
・講師
・受講者氏名
・資料

これらの項目を、記入例とともにご紹介します。

①教育の種類

この項目は「新規入場時」「雇入時」「作業変更時」「送り出し時」という4種類から1つを○で囲む形式になっています。行った教育がどの種類にあたるのか、該当するものを囲めば問題ありません。

②実施日時

ここには教育を行った日時および、教育に要した時間を記入します。時間は大まかでよく、10分単位で記入しても問題ありません。

③実施場所

「作業所会議室」や「自社の事務所会議室」など、教育を行った場所を記入します。

④教育方法

「講義」「スライド」「資料配布」など、行った教育方法を記入します。

⑤教育内容

行った教育内容について概要などをすべて記入しましょう。内容が多岐にわたって書ききれない場合には「別紙添付の通り」と書いて、教育に用いた資料のコピーを添付します。原本は会社に保管しましょう。

教育内容記載例:
・作業所の概要と規則について
・保護具の使用について
・機械の取扱及び点検について
・作業の内容について
・緊急時の連絡、応急処置について
・作業所で出たゴミや不要物について

⑥講師

教育を行った講師の「所属会社」「役職」「名前」を書きます。講師は「安全衛生管理者」や「安全衛生推進者」「現場代理人」など、なんらかの職長が担当することが一般的です。

⑦受講者氏名

この項目は必ず、教育を受けた受講者本人に書いてもらいます。教育を受ける作業員数が多く、氏名を書ききれない場合は名簿を別紙で添付しましょう。

⑧資料

教育に使用した資料名を記入します。新規入場時であれば、元請負が用意した資料が使われることが一般的です。雇入時や送り出し(現場に送り出そうとする作業員にする教育)の場合は、自社で用意した資料を使う場合もありますし、元請負が用意する場合もあります。

資料の記載例:
・新規入場者の安全管理の手引き
・スライド「安全帯を使用しよう!」
・送り出し教育実施手順書

作ることの多い書類だから、記入は正確に

これで「新規入場時等教育実施報告書」の記入は完了です。

この書類で、教育の種類が「新規入場時」「雇入時」「作業変更時」「送り出し時」と分かれているように、現場での安全意識を徹底させるためには、何度も安全衛生教育を行う必要があります。そのため、新規入場時等教育実施報告書は安全書類の中でも作る頻度が高い書類だと言えるでしょう。

安全で事故のない工事を行うために、安全教育は必須です。安全な現場を作るために、書類作成を正確に作りしっかりと準備を行っていきましょう。

◎そのほかの労務安全書類(グリーンファイル)作成方法はこちら
ケンセツプラスの「安全書類の書き方」シリーズ

 

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